愛育病院 出産レポ④

出産体験

こんにちは、めぐろっこです。

 

 

陣痛を促すための入浴を終えた後、赤ちゃんの心拍確認が始まったところ・・・突然、男性医師1名と看護スタッフ3名がドタバタドタバタと部屋に流れ込んできました。

 

 


そして複数名で私の身体をがっしり掴み、それまで仰向けだった状態から、四つん這いの状態に変え、口には酸素マスクをあてがい、子宮口を測る器具を突っ込んできました。

 

 

病院とはいえ、まるで集団リンチを受けている気分でした・・・。何の説明もなく、突然の仕打ちにパニックになる私。旦那さまも、担当看護スタッフも呆然。

 

 

「赤ちゃんの心拍が下がってる!お母さん頑張って息を吸って、酸素を送ってあげて!」

 

 

どうやら担当看護スタッフが計測した結果は看護スタッフエリアにリアルタイムで共有されており、それを見た医師とスタッフが慌てて駆け付けたという状況のようでした。

 

だったら、緊急時はそういう事態になりますよって事前に説明してて欲しかった。突然、複数名に押さえつけられて恐怖でしかなかったです。※アレレ案件5

 

そのときの私は完全にパニック状態に陥ってしまっていました 旦那さまも困惑しながらも必至で「めぐさん、大丈夫だよ。落ち着いて。大丈夫だよ」と声を掛けて手をさすってくれてました。

 

医師の説明によると「すでに赤ちゃんの心拍低下が5回ほど起きています。このまま自然分娩を続けるのはリスクが高いので、早めに帝王切開に移行したほうが良いです」とのこと。

 

わたしが自然分娩を望んでいるであろうということ、帝王切開は身体への負担が大きいことからか、旦那さまは「ギリギリまで自然分娩が可能かどうか試してみて、それから帝王切開にすることはできませんか?」と聞いてくれました。

 

医師は渋い顔をしながら、また子宮口の開きを確認しました。

 

「うーん、、現段階での子宮口の開きは6.5cm。赤ちゃんが全然下りてきてないから、自然分娩だと、まだまだ時間がかかると思います。そうするとやはり・・・リスクが高いと思います」

 

考えている時間はほとんどなく、急いで帝王切開の同意書にサイン(旦那さまがサインしてくれました)して、そのままドタバタと、ベッドごと手術室に運ばれていきました。帝王切開でも立会出産は可能ですが、さすがに腹を切って赤ちゃんが出てくる場面は・・・ということで旦那さまは立会せず。

 

涙で視界がよく見えませんでしたが、とても心配そうな旦那さまに見送られて手術室に到着。コロコロと複数の人に転がされて、手術台に乗せられ、局部麻酔を背中の脊髄に打たれました。

 

脊髄に打つため、少しでも動くと危険です。一方で陣痛も凄まじくなっていたので動きを止めるのは大変でした。

 

なお帝王切開は局部麻酔のため、意識はハッキリした状態です。意識があるなかで腹を裂かれるのも、なかなかの恐怖でした。

 

「めぐろっこさーーん、ここ感覚ある?」と冷たい器具をぺチペチと色んな部位に当てられ、麻酔がかかっているかの確認をされます。麻酔がかかっていることを確認したら、手術スタート。でも本当に麻酔がかかっているか自分では分からないので怖くて仕方ありません。

 

肉が焦げる匂い・・・電気メスで腹が切られています。麻酔が効いていることに、ようやく安心。そこからは早かったです。

 

「めぐろっこさーーん、ちょっと強く押されると思うけど頑張ってねーー。赤ちゃん取り出すから」という医師の声掛けの後。

 

 

お腹をドン!と押される感覚。

 

 

「ほにゃああ ほにゃああ」という、か細い泣き声。

 


あっと言う間に、ぽんちゃんが出てきました。このときは手術風景を見えないようにする囲いがしてあったので姿は見えませんでしたが、赤ん坊と思しき声で存在を確認することができました。

 

「めぐろっこさーーん、赤ちゃん出てきたよ。綺麗に拭いてきてから抱っこしようね。さぁ、ほら赤ちゃんとのご対面だ」

 

身体を拭かれたぽんちゃんが連れられてきて、私の顔に少しの時間だけ触れて、また連れられて行きました。お腹が切れていなければ普通に抱っこできるところですが、顔に触れるだけで限界です。可能の限りのカンガルーケアをしてくれたのだと思います。

 

こうして自然分娩ではないものの、無事にぽんちゃんは産まれてくることができました。

 

 

あともう少しだけ続きます。

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